季節の野菜

春の野菜

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■アスパラガス
アスパラガスの旬は4~6月。4、5月は本州産、6月は北海道産。
土をかけて日に当たらないように育てたのがホワイトアスパラガス。
栄養価はグリーンの方が上。細過ぎないほうがいい。日持ちしないのですぐ食べること。


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■じゃがいも
じゃがいもの旬は地域や品種によって異なる。最大産地の北海道の収穫は10~11月。冬の間貯蔵されたものは、
水分が適度に抜け、味に深みが増す。5~6月の初夏に出回る新じゃがは、収穫後すぐに出荷されたもの。
皮が薄くみずみずしい。芽が出たり、皮が緑色のものは、有毒物質の「ソラニン」が生成されているため避けること。
りんごと一緒に保存すると、発芽しにくい。


夏の野菜

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■トマト
トマトの旬は6~8月。そもそも、高温多湿の日本では栽培が難しかったが、品種改良や栽培方法の工夫で、一般に普及するようになった。今ではハウス栽培で一年中手に入る。買ったトマトが、ほぼ完熟している場合はポリ袋に入れ、冷蔵庫へ。青っぽく未熟なものは常温で保存し、熟すのを待つとよい。丸みがあり重いものは、糖度が高くおいしい。



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■ゴーヤ(にがうり)
にがうりの旬は7~9月。沖縄や九州で多く生産されている。豆腐と炒めたゴーヤチャンプルーは有名。
ハウス栽培で一年を通じて入手可能となった。ただし、にがうりの栄養価が高く、価格が安定するのは、やはり夏。
昨今、軒先やベランダで栽培し、緑のカーテンによる日よけも普及してきた。大切に育てて収穫もできれば、一石二鳥。


秋の野菜

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■まつたけ
まつたけの旬は9~10月。秋の味覚の王様。旬は桜前線とは逆に、北から南へと移動する。
9月に東北、北陸、長野、10月初旬は京都、中旬、山陰、下旬、四国、九州。自然繁殖しづらい上に、人工栽培が確立されていないため、貴重品なのは周知のとおり。市場に出回るものの多くは、韓国や中国、北朝鮮産がほとんど。



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■さつまいも
さつまいもの旬は9~12月。収穫直後は甘みが少ない。貯蔵して、少し乾燥させた冬物は甘さを増し、人気がある。
硬いヒゲ根があるものは、繊維が多いため避けたほうがよい。皮つきで使うときは、水にさらしてアク抜きをする。長く浸けると豊富なビタミンCまで流出してしまうため、浸け時間は3分程度でよい。


冬の野菜

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■にんじん
にんじんは一年中流通しているが、本来の旬は冬。寒い時期に収穫されたものは、甘みが増し、栄養価も高い。
流通しているほとんどは西洋種だが、「金時にんじん」は東洋種。「京にんじん」とも呼ばれ、おせち料理に重宝される。
免疫力を高め、がんや心臓病の予防によいとされる成分「カロテン」を豊富に含んでいる(カロテンは、キャロットが語源)。


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■はくさい
白菜の旬は11~2月。鍋物には欠かせない、冬の食材。霜が降りる晩秋から冬にかけて収穫されたものは、葉がすきまなく詰まり、甘みを蓄えている。旬以外の季節に出回っているものは、栽培に農薬が使われるため、外葉を1枚捨て、一枚ずつ流水で洗うと、安全に食べられる。