春の果物
■さくらんぼ
さくらんぼの旬は6~7月上旬。追熟しないので、もっともおいしいタイミングで収穫される。栽培される地域が限られ、栽培方法も容易ではないため、高価な果物として知られる。国内では山形産が全国の4分の3を占める。輸入物では、トルコ、アメリカが多い。
■メロン
メロンの旬は初夏。
温室メロンは、通年栽培されているが、露地物は5~7月が多い。温室メロンは、静岡のマスクメロンなど。基本的に一株で一個しか実をつけず、高級なイメージが定着した。アンデスメロンやプリンスメロンなどは、主にハウスや露地で栽培されている。
夏の果物
■桃
桃の旬は梅雨明けから8月のお盆前。多くの品種があり、味や色合いが異なる。
ボケたり、黒ずんだものは避けること。甘みを保つため室温で保存。食べる直前に冷蔵庫で冷やすとよい。紙などに包んで、筆耕や風を避け、乾燥を防ぐ。
■スイカ
スイカの旬は7月。代表的な夏の果物。水分量は90パーセントと、他の果物と変わらないが、一度に多くの量を食べられるので、夏場の水分補給に適している。旬は7月だが、5月中旬から小玉スイカが収穫され、続いてハウス栽培の大玉スイカが出始める。北海道から九州まで、全国で栽培される。冷やしすぎると風味が損なわれる。
秋の果物
■栗
栗の旬は9~10月。秋を思わせる代表的な果物。5℃以下の低温で保存する(常温では、鬼皮と渋皮のあいだに産みつけられた虫の卵がかえって、食べられなくなるおそれがある)。ひとつまみの塩を加えた塩水に皮ごと10時間ほど浸け、よく水気を切ってから冷蔵庫で保存するとよい。京都の丹波地方で採れる「丹波栗」が有名。
■柿
柿の旬は10~11月。早生種やハウス栽培で、早くは8月中旬から収穫されるが、本格的な収穫期は10月から。
岐阜県瑞穂市発祥で、最も出荷量が多いといわれる富有柿の収穫は、11月からと、やや遅め。熟れすぎた柿は、冷凍保存することで、シャーベットのようにも食べられる。
冬の果物
■いちご
いちごの旬は4~5月。ただし、ハウス栽培が盛んで、出荷量が多いのは12月後半から2月にかけて。とりわけ12月はクリスマスケーキのため需要が高く、促成栽培が行なわれている。数多くのブランドがあるが、栃木の「とちおとめ」や、福岡の「あまおう」などが有名。
■みかん
みかんの旬は11~1月。ハウス栽培も盛んで、ほぼ通年出回っている。生産地として知られているのは、和歌山。次いで愛媛、静岡。早生みかんは、より暖かい九州での収穫量が多い。風通しのよい冷暗所で保存。蒸れないように注意する。